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Empty is run about freely. Flying, will drink water, it will have a meal, or a swallow will be made anything in the air.

江の島 / 横浜イングリッシュガーデン

所用のため、レンタカーを借りて神奈川まで行ってきた。

身内を連れての遠出だったのだが、運転自体できるのが私しかいなかったので、連日慣れないドライビングをさせられることになった。

私は一応免許(もちろんAT限定)を持ってはいるものの、仮免二回落ち・適性検査オールCであったポンコツっぷりは伊達ではなく、車内では終始怒号が飛び交うという厳しいシチュエーションが続いていた。

まあ正直、ワイパーのかけ方すら分からなかったのはかなりヤバかった気がする。

あと都内の車道は情報量が多すぎて到底処理しきれないので、走りたくない。

良識のある皆様におかれましては、向精神薬を常飲している人間に運転を代理することは極力お控え下さいますようお願い申し上げます。

 

まぁそれはそれとして久しぶりの遠出は楽しかったし、絶えざる注意喚起のおかげか、幸い事故もなく無事に帰ってこられた。

その代わり、極度に神経を摩耗して二日寝込むはめになった。

車はいつだって殺人兵器になりうるという事実が、ハンドルを握っている最中にも脳裏を掠めるのだ。

疲れないわけがない。

しかし、ポルシェに乗り時速200kmで爆走して事故る人間も世の中にはいるらしいのだから、非常に頭が痛くなる。

車での外出はしばらく難しい。

…という感じだし、そもそも藤沢まで行くことは滅多にないだろうから、ブログにでも記録しておく。

 

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江の島大橋を渡る前の港。

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商店街。

人が多い。

特に、肌が小麦色に焼けていて声が超絶デカい湘南の民や、健常の二文字を絵に描いたような人々が群をなしていて、これがあまりメンタルによろしくなかった。

彼ら彼女らの前では、灼熱の陽射しも、コロナウイルスも大した意味をなさないのだろうな…と思った。

イヤホンを着けて対抗したが、声量が大きすぎて耳を貫通してきた。

一体何が連中を騒がせるのか…。

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身内にそそのかされて神社の先まで行くことになったが、普段インドアな私がこの時期の江の島を渡り歩くにはあまりにも酷すぎた。

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綺麗だが…。

この時点で奥まで来たことをかなり後悔していた。

平日にも関わらず観光客であふれていたので、相変わらずマスクは外せなかったし、メガネも曇って前があまり見えなかった。

Tシャツは汗でびしょ濡れになり、息も完全に上がっていた。

ケチって展望台には登らなかった。

しかし、もっと奥に下ると岩屋洞窟があると言われ、(そっちに行った方が涼めるのでは…?)という狂った思考が働き、再び歩くことになった。

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表の賑やかな商店街と比べると退廃的な雰囲気があってよかった。

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岩屋付近からの眺め。

汗と潮風でベトベトになった皮膚の感触が不快だったが、まあこの光景を見られたからいいかな…。

洞窟の中には入ったものの、思ったより涼しくなかったし、とりわけ写真におさめたいものもなかったのでスーッと出てきてしまった。

むしろ、海岸のほうが見ていて楽しかったかもしれない。

波打ち際や潮だまりで乳繰り合うカップルと、海に向かってひたすら一眼レフを構え続けるおっさんが同居するという、シュールな絵面が観測できたりする。

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下り。

登り専用の有料エスカレーターがあったけど、改めて見ると大して距離ないな…と。

せっかくなら岩屋の方まで伸ばしてくれたらいいのに、とか不満ばかり漏らしていた気がする。

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海鮮丼。

うまい飯は食欲を満たすと同時に、だいたいの苛立ちと不満を粉砕する。

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帰る頃にはすっかり日も暮れていた。

公衆トイレの前には派手な格好をした若者が二人居座っていて、なんかお互いの夢について語り合っていた。

何を目指すのだろう。

音楽関係?

明確な目標もなく、ただ漫然と日々を生きている私にはいささか明るすぎる話題だな…とか何とか思いながら隣を通り過ぎた。

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藤沢市観光案内所に貼ってあったポスターを見て、(そういえば、この辺って青ブタの聖地だったっけ…)と思い出した。

双葉理央、やっぱりかわいいな。

久しぶりに原作を読み返そうかと思ったけど、本の山に埋もれて行方不明。

自室の掃除をやらなければ。

 

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横浜イングリッシュガーデンの脇にあった植栽。

どうして入口ではなく、ここを撮って入場したのだろう。

たぶんアガベを発見してテンションが跳ね上がり、そのまま行ってしまったからだと思う。

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イングリッシュガーデン内部。

主役のバラがオフシーズンと言えども、庭として完成された景観を見せつけられ、膝を打つ。

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八重咲きムクゲ

紫とピンクの間で移ろう花の色が美しい。

(しかし、管理者の方曰く「毛虫が付きやすいのでオススメはできない」とのこと。)

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こういった総合的なコーディネーションは非常に難しい。

つい最近まで「主役になる植物」ばかりに目を向けていたが、主役は脇役がいるからこそ主役たりうるのであって、全てが全て華々しさを主張する植物では見ていて疲れてしまうと直感した。

私には「一見地味だけれども、他を引き立たせる役目を持つ植物」の知識が圧倒的に足りていない。

バラの下草選びに苦戦しているのも、たぶんこの辺が詰められていないからだろう。

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ベル咲きのクレマチス

この色合いでベル咲きの品種は、篭口くらいしか知らないのだが…。

合っているかな?

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カンナ。

やはり、迫力が段違いだった。

私の庭ではスペースの都合上どうしても植えられない品種だが、植栽の面積に余裕がある方なら一株植えるだけで強烈なインパクトを与えられるので、景観のデザインもしやすいのではないだろうかと思う。

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ガウラ(白蝶草)。

私の家のガウラもまあ直立してくれないのだが、管理者の方と話をしていたら、「春先にピンチをしてあげると倒れにくくなる」とのこと。

なるほど。

「まあ、うちのも倒れているんですけどね(笑)」と、管理者さん。

おそらく根っからの植物好きであることが話の節々から窺えたし、仕事中にも関わらず気さくに応対して下さった。

「庭作りが上手くいかない」と相談したけれども、最終的には「経験が全て」と語っていた。

植物図鑑のデータはあくまでデータに過ぎないのであって、実際に自分の庭でどう成長してくれるかは植えてみなければ分からない。

グランドカバーの植物が高さ2mになるということはありえないにしても、植物の成長具合は、各々の環境によってどうしても差が生まれてしまう。

それを掴むためには、とにかく試行錯誤しかなく、「駄目になったら駄目で、引っこ抜いて次を試す」。

この繰り返しであると。

どうやらプロの方でも、この点ばかりは経験がものを言うらしい。

満足のいく庭を完成させるための道のりは、思っていたよりもはるかに遠そうだと感じた。

自分の植えた植物が枯れていく様は、いつだって見たくはないが、その繰り返しの先にしか求めている光景は見られないのかもしれない。

まあ、所詮は趣味の域なのでプロに勝てるわけはないのだが、少なくともそこら辺の庭よりは洗練された空間にしたいと思う。

おしまい。